ヘッジファンドの破綻から10年

こんにちは、はむなるです。

日経平均は、相変わらず力強さはないですが、今日もプラスで終了。
米国株は下落で終わってますが、高値圏を維持しており、安定して見れる日々が続いています。(そんなことをいうと、フラグが立ちそうですが)
さて、リーマンショックのもととなるベアスターンズ配下のヘッジファンド破綻から10年が経ちました。
ウォールストリートの記事を見かけたので、少し思い返してみようかと。


(上記の記事より)
2007年6月を思い出してほしい。サブプライム住宅ローンを裏付けとした信用デリバティブ(金融派生商品)に投機していた証券大手ベアー・スターンズ傘下の二つのヘッジファンドが破綻した。それは引き金にこそならなかったが、連鎖反応の最初の出来事だった。
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版

ここからがリーマンショックの先駆けとなったわけですが、最も、6月時点では、そんなに騒ぎにはなってはなく、株価や為替についてもそれほど大きく動いていませんでした。
吾輩も、呑気にやってた記憶があります。

第一弾

一般人に知れ渡る第一弾のショックとなったのが、8月のBNPパリパショックです。
傘下のミューチュアル・ファンドが投資家からの解約を凍結すると突然発表したことから、一気に株や為替が混乱し、日経平均も1週間ほどで17,000円から15,000円と急降下しました。
ドル・円レートも5円以上の円高になってます。
当時は、FXがある意味全盛でしたので、これで吹き飛んだ人も大勢いたかと。
吾輩も少しやってましたので、そこそこくらいました。

第二弾

BNPパリパのショックも何やかんや乗り越え、10月から年末にかけて株価は再度復活しました。FRBの対応が素早かく、危機を抑え込めていたという感じです。
しかし、翌年の3月に投資銀行5位のベアスターンズの経営危機が発生。

サブプライム証券が一般に言われだしたのもこの時期ぐらいだったかと。
結局はJPモルガンに買収されましたが、買収金額が1株2ドル(その時のベアスターンズの取引価格が60ドルほど)と市場価格とのあまりの乖離にみんな驚愕です。

第三弾

ここからは、もう次から次へと危機が発生するという感じです。
サブプライム証券に加えてCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)とやらまでが出現し、リーマン、メリルリンチ、AIGが危ないと連鎖的に危機が発生します。
それま金融工学の結晶といわれていたものが、ただのハイリスク商品の塊になってました。
FRBや米国政府の対応もこの段階になると、場当たり的な感じとなります。
リーマン以外の企業は何とか救済されましたが、リーマンだけは間に合わずに破綻。
金融危機がスタートしました。

その後

あとは株価の急落と、多くの投資家が損失を被ることとなります。
2006年~2009年のS&P500の株価推移

S&P500も9月に1200越えから3月には600ほどにまで50%もの下落をしました。
ただ、その後の対応次第では、まさしく世界大恐慌が発生していたわけですから、それが防げただけでもさすがかと思います。
三菱東京FGとモルガンスタンレーの出資交渉の経緯など、もうほんとに恐慌一歩手前だったことが分かります。

恐慌を防げたおかげで、2009年3月を底に株価は回復に入り、現在まで続く上昇相場を形成しています。

この先の相場がどうなるかは不明ですが、たとえ下落相場になっても、降りなければゲームオーバにはならないので、投資は気長に続けていこうかと思います。



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